野球も頑張り大好きな京都大学 医学部医学科へ 稲場 圭太朗さん 13期生
公開:2023/6/22更新:2023/10/27
2023/4/23(日)開催の第1回学校説明会で、卒業生3名による卒業生座談会を開催しました。
滑川市出身で育英センター 中学受験クラスに通い、本校に入学した稲場 圭太朗さん。
野球部でチームメイトと白球を追いながら、片道1時間のスクールバスを上手く活用して、在学中にどんどん大好きになった京都大学 医学部医学科への入学を果たしました。
中学受験をした理由と片山学園を選んだ理由は?
小学校ではとても厳しいチームで野球をやっていて、試合に練習にと大変忙しくしていました。
5年生の時にケガで野球を諦めるとともに、忙しかった日々も終わりを迎えました。
親はもともと中学受験をと思っており、野球に費やしていた時間が空いたので親とも話し合い、高みを目指したいと中学受験を決めました。
中高一貫の片山学園を選んだ理由は、親に相談したり自分で調べたりしたところ、大学受験に有利だと知ったからです。
中学受験時のエピソードはありますか?
小学校6年生の春季講習から育英センターに通い始め、勉強方法も模試対策も分からないことだらけで戸惑うばかりでした。
初めて受けた模試の成績がとても悪く、目指していたクラスも駄目で、悔しい思いと挫折を初めて経験しました。
この気持ちを親に相談したところ、勉強方法を一緒に調べたり力を貸したりしてくれて、これから二人三脚で一緒に頑張っていこうと励ましてくれました。
その後、気合を入れ勉強を頑張ると成績が伸び、この時の悔しい思いと挫折、努力による成功体験が、後の大学受験に大いに活きています。
長く辛い受験勉強が続きますが、頑張りが糧となる経験があったからこそ、最後まで継続することができ、とても良い経験になりました。
バス通学は大変でしたか?
入学当初は慣れていなかったこともあり、時間も長く大変でした。
ただ確実に座れるスクールバスは、眠たければ寝れる、勉強することもできると、この時間を上手く使えるようになっていきました。
受験を控えた頃には、この時間を有効活用すべく、通学時間ありきで勉強の計画を立て、学校の自習室と同じように扱えていたので、まったく苦ではなかったです。
大学受験を意識し始めた時期は?
中3の12月に当時の担任の先生と面談がありました。
勉強時間を聞かれた時、勉強が疎かで何も答えられなかった僕に、勉強することの重要性を強く説いてくれ。
素直にそれを受入れ勉強しなきゃと、勉強の習慣を少しずつ身につけていきました。
刺激的な高校の先生との巡り合いもあり、中学時代よりも気合を入れて勉強をし始めました。
今の自分の実力とはかけ離れているけれど、本当にやりたいことを目指してみようと、勉強方法を自ら調べ、先生にも相談して努力を重ねていきました。
受験に対する勉強時間は?
高2まで野球部に所属していて、平日は部活で疲れ果て、帰宅してもすぐ眠たくなるので、最低限の予習だけ済ませ、たっぷり寝ていました。
その分、休日はカフェなどで9〜10時間ぐらい、平日の分もまとめて勉強をしていました。
高校3年生からは、同じ京都大学に合格した松原君と地鉄バスに乗り、毎日育英センターに通って平日は18〜22時の4時間、バス通学中の勉強時間を合わせて約5時間少々。
平日の睡眠時間が短く、平日頑張るためにも休日はちゃんと寝ようと、休日の勉強時間は少し短めの8時間ぐらいでした。
勉強のモチベーション維持のために気をつけていたことは?
模試など順位の出るものが好きで、校内や模試で何位になりたいと短期的な目標を掲げつつ、志望校の京都大学という長期的な目標に向かって頑張っていました。
京都大学のことを色々調べていくうちに、想いがどんどん膨らみ更に好きになっていく感じで、進学したい一心で頑張り続けました。
印象に残る行事は?
何と言っても学園祭です!
コロナ禍で途中に制限もありましたが、中1から高2まで学園祭は5回あって、クラス展示やお化け屋敷やカフェなど、みんなで力を合わせ様々な催しを準備しました。
学級委員長などとしてクラスメイトをまとめることが多く、みんなが心から楽しんでいる笑顔を見るのが本当に嬉しかったです。
毎年の学園祭はかなり気合を入れて、自分も楽しみつつ頑張りました。本当に楽しく良い思い出になっています。
学力の差で人間関係がうまくいかないなどありましたか?
学力に合わせた習熟度別クラスで授業をすることが多く、授業中や授業の合間は学力の近い人と接する機会が多かったです。
ただ、行事やホームルームクラスなどでは、学力に関係なくみんな一緒に力を合わせ仲が良く、学力差で仲が悪くなるとは考えたこともなかったです。
小6に戻れるとしたら再び中学受験をして片山学園に通いたいですか?
僕も即答でまた片山学園を選びます。
中学内容を2年間で終わらせ、残り期間を高校内容に充てられる、中高一貫のメリットはとても大きかったです。
僕は初めての内容を理解するまで時間がかかるタイプで、公立と同じ3年間ずつだと追いつけずに辛くなって、京都大学の医学部は無理だったと感じています。
中学と高校の難易度が全然違うのに、同じ3年間で学ぶのは僕には合わず、余裕を持って勉強できた点で、中高一貫の片山学園を選んで良かったと思います。
中学卒業時も仲が良かったですが、高校3年間の行事や受験を仲間と支え合い乗り越えていく中で、更に仲が深まっていきました。
かけがえのない仲間と過ごせた、6年間は本当に良かったと思うとともに、もう一度片山学園を選びたいと思います。