高校1年生 総合的な探究の時間 最終発表会
公開:2023/3/16更新:2024/7/2
高校1年生の総合的な探究の時間「課題探究基礎」にて最終発表会を行いました。
12月に行った中間発表会の内容にブラッシュアップを重ね、スライドの形にして口頭発表をしました。
まずは3つの教室に分かれ、教室内の全グループが発表し、生徒どうしで相互評価を行いました。
iPadで入力した相互評価の数値をすぐに集計し、ポイントの高かったグループを各教室から1班ずつ選出して、
4階森口ホールにて学年全員の前で発表を行う時間も過ごしました。
各教室の代表として選出されたグループのテーマは、それぞれ
「超高齢社会が続く日本の経済を支えるためには、現在の社会制度にどのような変革が必要か?」
「フェイクニュースと癌による死亡は情報過多のせいである」
「地球の犬が他の惑星で生きるためには、どれほどの磁場があればよいか?」
でした。
発表内容から見られた様子は、例えば社会問題に関するテーマでは、表面的な課題からテーマを深掘りして本質的な課題を特定する思考のプロセスを丁寧に説明する姿や、
自然科学に関するテーマでは、実験をすることが難しい検証内容に対して、先行研究のデータや基礎理論からいかに論理的に仮説を立てるかと試行錯誤する姿などでした。
簡単に答えが求まらない難しい課題に一人ひとりが挑戦して取り組んできたということが伝わってきた行事となりました。
さて、この1年間の活動で目指してきたものは、「仮説設定力」を高めることでした。
昨年の5月に経済産業省から公表された『未来人材ビジョン』で重要ととらえられている力にも合致しています。
『未来人材ビジョン』では、2030年および2050年において各職種で必要となる資質・能力が56挙げられており、
その中で最も需要が高いとされているのが「問題発見力」、次いで「的確な予測」です。
片山学園高等学校での3年間の探究活動では、課題発見力を高めることを最終目標にしており、
その前の段階として目標に設定している「仮説設定力」は、言い換えれば「的確な予測」とも言えます。
今年度の1年間で養ってきた仮説設定力(的確な予測)が、次年度からの教科学習や個人課題研究に生かされ、
さらには将来進んだ道において十分に発揮されることを期待しています。