【中2理科】科学自由研究!
公開:2023/8/9更新:2023/10/27
片山学園では、中学2年時に全員が科学自由研究を行います。
今日は2人が理科室の道具を借りに登校していました。
1人は、ワサビの辛さに注目し、辛味成分がワサビのどの部分に多いのか、市販の練りワサビと比べて辛さの違いはあるか、を調べています。文献をもとに、ペーパークロマトグラフィという方法を用いて比べてみました。
先週も、予備実験のために登校していました。今回はその予備実験の経験を活かし、複雑な手順を上手くこなして、良い結果が得られました。しかし、予想通りだった点と、予想とちがった点がありました。それらをどう考察し、次の検証に繋げていくかが大切ですね。
もう1人は、「ミニチュアの地球をつくる!」というテーマで地球の模型をつくります。
ただの模型ではなく、地殻・マントル・外核・内核といった地球の内部構造を再現した断面模型をつくろうとしています。そこで、各部分を実際に構成している物質になるべく近い材料を用意しました。
彼も先週、核をつくりに登校していました。内核は、鉄をテルミット反応という化学反応によって融かしてつくりました。外核は本来、鉄を主体とした液体です。さすがに再現が難しいので、スズを融かして雰囲気を近づけました。
今日はマントルを再現します。ご家族といっしょに、実際の構成物質であるカンラン岩を細かく砕いて持ってきました。それに、融けやすくするためのホウ砂などを加え、加熱して融かすことにしました。何度か配合を変えたり、型の使い方を工夫したりしながら、最後はいい形に仕上がり、本人も満足そうでした。仕上げはまだまだ大変ですが、うまくいくことを祈ります!
科学の自由研究は、自分の身近な興味関心をきっかけに、論理的に探求していく活動です。予想通りにいかないこと、うまくいかないことも必ず出てきますが、それこそが新たな発見のチャンスです。中学2年生の夏の成果が楽しみです!