【中2理科】豚の臓器を観察しよう!

公開:2023/9/28更新:2023/10/27

本日は中2理科で、豚の本物の臓器を観察しました!

生物の単元はどうしても暗記になりがちですが、なるべく実物に触れながら、人体の各器官の連携や、生命の不思議さに気づいていってほしいと思います。
この実習に至るまでも、小腸、大腸、心臓、肝臓、血液などの実物を観察してきました。

生徒たちには単元の始めに本実習のことを予告していたため、この日を楽しみにしていました。
用意したのは、肺と腎臓です。袋から取り出した瞬間、歓声が上がります。
悲鳴よりも、好奇心に溢れた歓声が多いのが片山学園生のすごいところです。

苦手であまり近寄れない生徒には、撮影担当が撮ってくれる映像をリアルタイム視聴できるようにしました。
近くで見られる生徒は、実物と、iPadで表示した臓器の構造を照らし合わせながら観察します。

まずは腎臓です。精肉用語ではマメと呼ばれ、その名の通り豆に似た形をしています。
体内の不要物をろ過して、尿をつくる重要な臓器です。
うまく探していくと、つくられた尿が送られる輸尿管や、ろ過される血液が送られてくる動脈が見つかりました。
それぞれの管はちゃんと腎臓の内部とつながっていて、それに気づくだけでも感動があります。



半分に割って、ろ過や再吸収が行なわれる部分を観察したあと、動脈から墨汁を通して全体に血液が行きわたる様子を観察しました。


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続いて肺の観察と実習です。喉の部分から気管までつながっていて、呼吸器官のつながりや、気管の丈夫さや質感、喉の仕組みなどがイメージできます。
肺の大きさは人間と近いのですが、意外なほど大きいと感じた生徒が多かったようです。
画像は少々インパクトが強いので割愛させて頂きます。


肺や気管を一通り観察したあとは、気管支のシリコン型取りです。
シリコンシーラントを肺の中に流し込み、細かく枝分かれする気管支や肺胞の型を取ります。
1頭分の肺に、シーラント2本分が飲み込まれ、徐々にふくらんでいく肺の様子に感動の声が上がっていました。

<数日後>
このような気管支のシリコン型が完成しました!


肺胞がある気管支の枝先までシリコンが届き、とても良い出来で感動しました。


シーラントを詰めた後は自由観察でした。
見た目にもかかわらず、積極的にさわりに行く生徒が多く見られました。



最後に夏休みの自由研究を皆で読み合って、投票・表彰を行って本日の実習は終了です。
当校からは2名が富山市科学展に出展され、1名が銀賞を受賞しました。
出展作品以外にも魅力的な研究がありましたので、学園祭で展示したいと思います。

テキストの中の問題と実世界がつながると、理科は面白くなります。
これからも様々な実験や実習を通じて、科学への理解と関心を深めていきたいと思います。

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